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和菓子について

和菓子について 和菓子について

みなさんは、どんな「甘さ」がお好きですか?

昭和20年代後半、まだ松月堂が総本山善通寺近くでお店を営んでいた頃のお話です。
当店では、「甘すぎて申し訳ございません」という名前のどんぶりに入ったぜんざいを販売していました。
当時は、現代に比べると「甘い食べ物」は非常に少なく、人々も甘さに飢えている時代でしたので、この「甘すぎて申し訳ございません」という名前のぜんざいは、善通寺の警察予備隊(現・自衛隊)の方や地元のお客様にも大変悦ばれました。
善通寺から転勤して行ったお客様が、「あの時のぜんざいの味が忘れられない。」と、わざわざ遠方からお越し頂くこともしばしばあり、とっても嬉しかったことを今でも憶えています。

ちなみに、現在当店では幻の小豆・馬路系瑞穂大納言あずきを中心に使用して和菓子作りをしています。
餡子も製餡会社から出来合いの物を買ったりしないで、職人が無添加で手間暇かけて手作りした餡子を使っています。
「しっかりとした甘みがありながら、食べた後はいやな甘みが口に残らない」のが特徴ですが、目指しているのは美味しさもさることながら、お客様の記憶に残る味の提供です。

いつの時代でも、お客様の記憶に残るシーンに松月堂の菓子が登場できるように、日々菓子作りに精進したいと思っております。

2009年8月 松月堂 大女将

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